食欲がコントロールできなくなる!?〜摂食障害について〜 | 就労移行ITスクール

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食欲がコントロールできなくなる!?〜摂食障害について〜

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こんにちは、就労支援員の岩崎です。

 

みなさんは摂食障害という病気をご存知ですか?

 

「拒食症」や「過食症」といえば、ピンと来る人も多いかと思います。

 

しかし、「何も食べられなくなる病気」「食べ過ぎてしまう病気」だということは知っていても、なぜそうなるのか、具体的にどんなものなのかは知らないという人も多いのではないでしょうか。

 

今回は、そんな摂食障害について書いていきたいと思います。

 

 

目次

 
① 摂食障害とは

② 拒食症

③ 過食症

④ 終わりに
 

① 摂食障害とは

 

摂食障害とは、名前の通りに「食欲」を自分の意思でコントロールできなくなる病気です。

 

大きく分けて、拒食症と過食症の2つに分類されます。

 

若い女性の5人に1人がこの摂食障害に悩んでいるとされ、家族など周囲の人にも相談できずにいる人も少なくないとされています。

 

この病気は精神疾患…いわゆる心の病の1つとされ、薬やカウンセリングなどでの治療が一般的です。

 

では、どういった場合にこの摂食障害になるのでしょうか?

 

心の病というと、みなさんはどういった人がなるものだと思いますか?

 

「心の弱い人がかかる病気」といった認識を持っている人も、少なくないのではないかと思います。

 

しかし、摂食障害に限らず、精神疾患というものはなにかしらそうなりうる原因が存在するものです。

 

摂食障害の場合、最近、アメリカにおける研究で、摂食障害の原因は機能性低血糖症であるという報告がなされています。

 

身体が極度の栄養不足に陥ると、血糖値が下がり、ホルモンの分泌異常を起こし、その結果として食欲をコントロールできなくなるのですが、これは低血糖症の症状であることがわかっています。

 

この極度の栄養不足に陥る原因、若い女性に多いという点から想像がつくかと思いますが、食事を抜いたり、炭水化物を摂らないようにしたり…といった無理なダイエットなどが引き金になっていることが多いとされています。

 

つまり、摂食障害を予防するのであれば、ダイエットをするなら正しいダイエットの方法を知り、キチンとした食事を摂ることが大事なのです。
 
 

② 拒食症

 
ここからは拒食症について書いていきます。

 

拒食症、正しくは「神経性無食欲症」もしくは「神経性食欲不振症」といい、無理な食事制限や絶食などによるダイエットを繰り返した結果、自分の意思とは関係なく身体が食べ物を受け付けなくなる状態のことをいいます。

 

10代〜20代の若い女性に多いのが特徴で、精神的なストレスや無理なダイエットが引き金となって発症するケースがほとんどです。

 

「痩せないといけない、太っていると思われたくない」という気持ちから、ダイエットがどんどんエスカレートし、周囲から見ると十分に痩せているにも関わらず、本人は「もっと痩せなくてはならない」という強迫観念に囚われる傾向にあります。

 

これはどれだけ痩せても自分のことを認められない、自己肯定ができないことが原因です。

 

この状態が続くと、食べることに対して強い罪悪感を抱くようになります。

 

体重がどれだけ減っても「太りすぎている、痩せなければならない」という強迫観念に囚われ、目標体重を下回っても食事制限などのダイエットがやめられず、次第に身体が食べ物を受け付けなくなります。

 

その状態が続くと低体重状態に陥り、最悪の場合はそのまま死に至るケースもあります。

 

また、ほとんどの拒食症は後述の過食症の前段階であると言われています。

 

極端な食事制限などによるダイエットを続けた結果として強い栄養失調状態に陥るため、一定の期間が経つとそれまでの反動で過食症の状態に移行します。

 

一度過食症に移行すると、食べたくないという意思に反して過度に食べてしまうため、太ることを恐れるあまり食べたものを嘔吐する…といった行為を繰り返すケースも多いようです。

 

 

 ③ 過食症

 

ここからは過食症について詳しく書いていきます。

 

過食症、正しくは「神経性大食症」といい、食欲をコントロールできずに、異常なほど大量にひたすら食べてしまう症状のことをいいます。

 

ストレスが原因であったり、先に触れた通りに拒食症から移行するケースが多く、また逆に過食によるストレスから他の精神障害を引き起こすケースも少なくありません。

 

さて、この過食症ですが、大きく分けて2つのパターンが存在します。

 

1つ目は、大量に食べた後で食べ過ぎた分を吐き出す「過食嘔吐」というケース。

 

過食嘔吐では、大量に食料を買い込み、我を忘れたようにひたすら食べ続けるなど、食欲のコントロールができなくなってしまった後、「どうしてこんなに食べてしまったのか」と強い自責の念にかられます。

 

そこから抑うつ状態に陥るなどして、太りたくない一心から口に指を入れて嘔吐し、食べたことを無かったことにしようとします。

 

これを続けてしまうと、食道に炎症を引き起こしてしまったり、胃酸で歯が溶けてしまったりといった合併症を引き起こしてしまいます。

 

また、吐かずに下剤を使用するケースもありますが、下剤を乱用した結果、腸の機能停止に繋がるケースも存在します。

 

では、2つ目のケースはどうなのでしょうか?

 

2つ目のケースでは、大量に食べるものの嘔吐や下痢などは伴いません。

 

大量に食べ、そこから時間を置かずにまた食べて…といったことを繰り返すため、精神的にも肉体的にもストレスがかかり、それが原因でさらに過食がエスカレートするという悪循環に陥ります。

 

この場合、嘔吐しないためカロリー過多で肥満になることが多く、過食嘔吐に比べて周囲が気づくことが多いです。

 

 

 ④ 終わりに

 

いかがでしたでしょうか?
 
うつ病と似てはいるけど実は全然違うこの病気、この記事を読んで少しでも知っていただけたら幸いです!
 
 

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