解離性障害について知っておきたいこと【記憶喪失・多重人格】 | 就労移行ITスクール

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解離性障害について知っておきたいこと【記憶喪失・多重人格】

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みなさんこんにちは!

 

最近雨が降ることが多くなったり、夜などは過ごしやすい気温になってきたりで、秋が感じられてきましたね。

 

体調管理には十分気をつけてくださいね。

 

私も気をつけたいと思います。

 

さて今回は解離性障害と呼ばれるものについてお話ししたいと思います。

 

解離性障害と言ってもみなさんピンとこないですよね。

 

いくつか症状があり、記憶喪失多重人格と言ったらピンとくるんではないでしょうか?

 

 

解離性障害とは、自分が自分ではない感じがしたり、現実が現実とは感じられない壁を隔てた中にいるような非現実的な感覚に

とらわれることで日常生活に支障をきたす症状です。

 

解離性障害として認識されるようになったのは、1980年代以降と実は比較的最近のことです。そのため、解離性障害については

詳しいことがまだわかっていなく、その存在が意識されないまま他の障害として診断されることも多いとされます。

本人がわざと症状をコントロールしているように見られることから詐病や虚偽性障害と診断されたりすることも少し前までは多かったようです。

 

少し前まではその存在すら知られていなかったので、ウソをついていると思われていたのでしょう。

 

 

 

 

主な症状

 

 

 

離隔(離人症状、現実感喪失、体外離脱)

 

離隔とは自分が周囲の世界から分離している感覚をいいます。自分がここにいる、という実感がありません。自分と自分を見つめる感覚がずれている感じ、離れている感じがあります。
そのズレを離人症状といい、さらに分離が進むと体外離脱という状態になります。体内型よりも体外型のほうがより重篤と考えられます。
そして自分の前には薄い壁があり隔たっている感じのことを現実感喪失といいます。世界がスクリーンに映っているように感じられたり、平面的に見えたり、現実のものと実感できなかったりします。

 

 

過敏(気配過敏、対人過敏)

 

気配過敏とは、自分の後ろ、部屋の中などに人がいるような気配がする、というものです。自分が見られていると感じることもあります。
気配は自分の外だけではなく、自分の内側にもうひとりの自分がいる、と感じる場合もあります。

対人過敏とは、人が怖い、人混みが怖いと感じることです。視線恐怖や閉所恐怖症を伴う場合もあります。

 

 

 

解離性健忘

 

ある一定期間の記憶を忘れてしまったり、ある出来事や人物に関連する記憶、あるいは全部の記憶を失うことです。

自分にとっての苦悩を切り離して耐え難い葛藤を処理しようとしている状態と考えられます。

 

忘れていることすら認識できない場合もあります。

 

これらの場合本当に記憶を失っているわけではなく、日常の記憶とは異なるところに格納されています。

他の要因による場合、障害の前の記憶が思い出せなくなりますが、解離性障害では解離のきっかけになった出来事以降のことを

思い出せなくなることがほとんどです。

 

 

解離性遁走

 

記憶を失うとともに家庭や職場を離れて放浪することです。その期間は、数日から数ヶ月に渡ることもあります。

強いストレスやトラウマによって生じます。統合失調症の場合も遁走が見られますが、被害妄想を伴う点などが異なります。

 

 

 

解離性同一性障害(かつては多重人格障害)

 

いわゆる多重人格で知られる症状であり、人格が交代して同一性が失われてしまう症状です。

本来の人格を基本人格と呼び、代わりに現れる人格を交代人格と呼びます。

交代人格の数は平均して8~9人とされますが、個人差があります。

最初は人格がはっきりと別れておらず曖昧で自覚がありますが、重度になると完全に分離していきます。

交代人格のパターンとして日常生活に適応している人格、子ども人格、保護者的な人格、迫害的な人格、攻撃的な人格、身代わり人格、救済者人格などがあります。

 

 

”人格”とは呼ばれますが、記憶が断片的で、思慮が浅く、子供っぽいことが多いとされます。

また、本やテレビなどで見たキャラクターを参考にして作られることもあります。

解離性障害の中でも、1割程度にしか見られない症状です。

日本よりもアメリカなどでよく見られます。

 

 

 

対処法

 

 

 

1.本人と周りが解離という症状を適切に理解することが必要

 

本人も、症状があまりにも当たり前で、自分の症状が解離性障害であるとの意識が薄いまま過ごしていることも多いです。

家族や周囲もその症状を見たときに、ウソをついているんではないかとして疑ってしまうこともしばしばです。

まずは本人がどういった悩みで苦しんでいるのか、前提なく理解しようとすることが大切です。

 

 

2.周りと本人とが信頼できる関係を作る

 

解離性障害では、トラウマを負っている場合も多くそれらを周りに口にできないために、解離を起こしていることがあります。適切な援助が必要になります。

カウンセラーはもちろんですが、援助する家族なども、本人が症状や過去のトラウマを安心して伝えられるように受け止める姿勢が大切です。

悩んでいる本人だけでは治療が難しいため、医師やカウンセラーなど信頼できる専門家の援助を求めましょう。(残念ながら、専門家自体の数もまだ十分ではないという問題点はあります)

3.安心安全な環境を用意する/有害な刺激を取り除く

 

本人の置かれている環境がストレスを感じる環境の場合、それを取り除くことが重要になります。  

そこから離れなければ治療も進まないことも多いです。

その場合は、家から離れて一人暮らしや入院を考える必要もあります。

家族にカウンセリングを受けてもらい、対応を変えるように促すことも大切です。

 

 

 

4.過去を上手に吐き出す。無理に直面化しない

 

過去のつらい出来事がカウンセラーや医師によって共感されて受け止められることで、徐々に症状が回復していきます。切り離した記憶も少しずつ思い出していきます。

これは言っちゃいけないなど、自分を抑えることで余計に症状が悪化するので、無理をせずに吐き出すことが大事になってきます。

ただ、吐き出しを急ぎすぎたりすると負担が大きいため、本人のペースに合わせることが必要です。

過去のことを無理に思い出すことよりも、安心安全な環境を確保することのほうが大切です。

 

 

 

最後に

 

 

 

 

解離性障害はあまり聞かない珍しい障害ではありますが、周りの人の理解がないと悪化していく一方なので、まずは自分たちが理解することから始めましょう。

 

そうすることによって、障がいを持つ人がより過ごしやすい環境にできるんではと思います。

 

こういった知識はきっと誰かを助けることに繋がるでしょう。

 

 

ルーツでは知識のあるスタッフがその人その人に合った接し方をしているので、安心して接することができるはずです。

 

少しでも気になりましたらお気軽にお問い合わせ下さいね。

 

 

 

 

 

 

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