”1回”だけが命取り!? 薬物依存の罠 | 就労移行ITスクール

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”1回”だけが命取り!? 薬物依存の罠

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こんにちは、就労支援員の岩崎です。

 

みなさんは薬物依存についてどのようなイメージを持っていますか?

 

薬無しじゃいられなくなって、目は虚ろになって、呂律が回らなくて…といったような状態を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?

 

これは間違ってはいませんが、これが全てでもありません。

 

今回はそんな薬物依存について書いていきたいと思います。

 

目次

 

① 薬物依存とは
② 危険な薬物ってどんなもの?

③ 薬物依存にならないために

④ 終わりに

 

① 薬物依存とは

 

薬物依存は、薬物の効果が切れてくると、薬物を飲みたいという欲求が生まれ、その欲求をコントロールできずに過剰に服薬してしまう状態のことを言います。

 

薬物依存という概念が確立される以前は薬物中毒と呼ばれていましたが、現在では薬物乱用、薬物依存、薬物中毒という3つの概念に分けて考えるのが重要とされています。

 

まず1つ目の薬物乱用とは、文字通り薬物の乱用によって明らかに有害な結果が見られているものの、薬物への耐性、離脱症状、強迫的な使用といった薬物依存症の定義にはまだ満たない状態のことを言います。

 

2つ目の薬物依存については最初に簡単に述べた通りの状態ではありますが、より詳しく述べるのであれば、薬物乱用を続けることにより徐々に薬物に耐性ができていき、精神的のみならず身体的にも依存してしまい、薬物の効果が切れると様々な離脱症状(俗に言う禁断症状)が現れるようになります。

 

3つ目の薬物中毒とは、主に薬物の過剰摂取などを原因として急性中毒に陥った状態のことを言います。こころの病に悩まれている方の中で、不安を紛らわすために大量服薬を行い、この状態に陥る…といった事例も多く存在します。

 

 

② 危険な薬物ってどんなもの?

 

さて、ここからはどのような薬物が危険なのかを書いていきます。

 

まずはじめにみなさんが思い浮かべるのはいわゆる違法ドラッグやシンナー、脱法ハーブなどの類なのではないでしょうか。

 

違法ドラッグの例を挙げるなら、

 

・覚せい剤

・大麻

・コカイン

・ヘロイン

・あへん

・マジックマッシュルーム

 

などが有名です。

 

しかし、これらの薬物以外にも、用法・用量を間違えると危険なものは多々あります。

 

例えば、精神科医療で用いられる向精神病薬も、医師の指示を守って使用する分には有用ですが、指示を無視して乱用すると心身への障害が生じるため大変危険です。

 

その他だと、市販の風邪薬の中にも大量に摂取すると危険なものがあります。エスエス製薬さんから発売されているブロン錠などが有名です。この薬は身体依存は無いとされていますが、精神的に依存されている当事者の方はかなり多いと言われています。

 

もちろん、向精神病薬や風邪薬は用法・用量をしっかりと守って服用する分には危険はないので、安心していただいて大丈夫です。

 

 

③ 薬物依存にならないために

 

ここまでは薬物依存がどんなものなのかを主に書いてきましたが、ここからはなぜ薬物に依存してしまうのか…ということについて書いていきたいと思います

 

まず、薬物依存に陥る人は、最初は”1回だけのつもりだった”という人が多いのではないかと思います。

 

しかし、危険な薬物を使用すると、もしくは特定の薬物を大量に摂取すると、普段は体験できないような快楽などを得ることができます。この快楽は薬物を使用しなければ得られないため「またあの快楽を得たい」と思い、再び薬物を使用する…といったことを何度も繰り返します。

 

さらに、最初のうちは少量の摂取で快楽を得られますが、徐々に身体にその薬物への耐性ができていくため、最初の頃と同程度の快楽を得るために使用する薬物の量がだんだんと増えていきます。

 

こうしたことの連鎖により、最終的に薬物依存に陥るのです。

 

さて、以上のことから、薬物依存というのは身体的な依存ももちろんですが、「またあの快楽を得たい」といった精神的な面での依存が非常に大きいことが伺えます。

 

先に述べたブロン錠のように、身体依存はほとんど無い、もしくは身体依存は非常に弱いのに精神的に依存している当事者が多いという薬物も多く、違法ドラッグの中のコカインや、脱法ハーブなどもこのタイプです。

 

逆に言えば、身体依存の少ない薬物であれば、本人に強い意思があれば依存から抜け出すことができるとも言え、そういった方たちが集まってお互いに協力し合う団体(自助グループ)も存在します。

 

では、薬物依存に陥らないためにはどうすればいいのか。

 

薬物は、タバコなどと同様に誰かに勧められて手を出してしまうケースや、ストレスや不安を誤魔化すために大量服薬をして依存に陥るケースが多いと言われています。

 

つまり答えは単純で、そういった薬物を勧められてもしっかりと断る、そして処方薬や風邪薬は用法・用量をしっかりと守って服用する…そうすれば薬物依存に陥ることはありません。

 

もうすでに薬物に手を出してしまい、今現在悩んでいる方も多いと思います。そんな時は、精神科・心療内科の医師や、お住まいの地域のソーシャルワーカーに相談してみるといいかもしれません。

 

また、先に少し触れた自助グループ、DARC(ダルク)といったものもあります。(リンク:DARCホームページ

 

もし気になった方がいたら、リンク先を覗いてみるといいかもしれません。

 

 

 ④ 終わりに

 

いかがでしたでしょうか?

 

薬物に依存してしまい悩んでいる方、薬物依存から抜け出したいけどどうしていいかわからないという方、また家族や友人などの身近にそんな人がいるという方、そんな方たちの参考にすこしでもなればと思います。

 

 

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