「障がい」って何なんだろう? | 就労移行ITスクール

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「障がい」って何なんだろう?

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こんにちは。ルーツのデザイン先生です。
今日は同業の方や、当事者の方の周囲の方向けの内容です。
気温の変化が最近激しいですね。
昨日は雨の1日でしたのに、今日は夏のような陽気。
体がなかなかついていきませんね。
花粉も落ち着いてきましたがなかなかまだまだ強烈です。
体調を崩さぬよう、みなさまご注意ください。
障がい、というのはどんなことを意味しているのでしょうか。
そんなことを考えたことがあるでしょうか。
「ものごとの達成や進行のさまたげとなること、また、さまたげとなるもののこと」
というのが障がいの原義ということです。
ものごと、というのが曖昧で厄介ですが、なにかするときにその阻害となる要素のことを呼ぶようです。
重い内部障がいなどになると「生きていく」ことが大変なこともありますが、
就労移行支援事業所で対応している障がいは「働く」ということに対して、ということになります。
では「働く」ということに関して、どんなことが障がいになるのでしょうか。
大体の「働く」行為は、組織の中で行われます。
となると、人と話すことはとても大切なことです。
そのとき、コミュニケーションに支障が出ることは障がいに当たります。
また、職種によっては体を動かすことが求められる場合があります。
そんなとき、身体的に動きづらいことは、障がいに当たります。
視点を変えてみると、例えば事務職で経理作業が必要なときに
エクセルが使えないことも、障がいに当たりそうです。
私のようなデザイン職の人間が、デザインツールを使えない、またはデザイン思考を理解していないこともまた
障がいとして捉えられそうです。
そういえば私はツールも使えない状態でデザイン業界に飛び込みました。
あのときのぼくは完全に、業務に支障を来していました。
さて、何が言いたいかと言いますと、
障がいというのは様々です。原義で考えてみると、元々の私も、障がいを持っていたと言わざるを得ません。
ではなぜそのときの私も障がい者ではなかったのでしょうか。
私なりに解決する方法を見つけ、取り組むことが出来たからじゃないかと思います。
ただ、私自身、それをひとりでできたかというと、全くそんなことはありませんでした。
周囲の方に導かれるように、ひとつひとつ、課題を解決していきました。
あのとき、私は何一つひとりでは達成、進行できませんでした。
生まれてきたばかりの赤ん坊のように、私はただただ周囲の優しい方々のおかげで
この業界で少しずつ価値を持てるようになってきました。
考えていけばいくほど、健常と障がいの間にある確固たる違いが無いという答えにいつも当たります。
人の気持ちがわからない、という障がい特性があります。
私には人の気持ちがわからない、という人の気持ちが分かりません。
でも、そういう人がいることは理解できます。
そして、人の気持ちが分からない人と一緒に働くことになれば、
そういう人とも働けるように、どうすれば良いのか考えます。
今は色々な職業や働き方があります。良い方法がきっと見つかるはずです。
物を覚えられない、忘れやすい、という特性もありますね。
ぼくはまったくそれは働きにくい理由にはならないと思います。
私も物忘れがひどいからです。メモをした事実も忘れてしまうほどです。
私は自分がそうだと知っているので、自分が無意識に見るところやPCのトップ画面に
大切なことをメモしておくようにしています。無意識に見る場所というのは、忘れようがないからです。
「博士の愛した数式」の教授のように、メモを自分の身につけることも、ひとつの方法だと思います。
では、自分が忘れやすいということも忘れてしまう方はどうすればよいのか。
周りの方がいます。
人と話すことが極端に苦手だという方もいます。
人と話すことは絶対に必要なのでしょうか。また、本当にその方はどんな人とどんなシチュエーションで、
どんなコミュニケーションを取ることも苦手なのでしょうか。そうではないと思います。
通勤が難しい方もいます。
身体的な理由の方もいれば、精神的な理由の方もいます。
そもそも、通うことは絶対に必要なことでしょうか。これもまた、そうではないような気がします。
考えていけばいくほど、障がいというのは、解決できることなんじゃないかという答えに行き着くのです。
ただ、「働く」に当たっての障がいを解決していくためには、周囲の配慮や援助だけでは足りません。
そこにはご本人の努力が絶対に必要です。
障がい者雇用に取り組むということは、私は「健常」と「障がい」の線引を無くすことと同義であると考えています。
そうでなければ、真の意味での障がい者雇用にはならないと考えています。
「働く」ということは「幸せになるため」「自立するため」の生産行動だからです。
私はこういった思いを持って日々ルーツの利用者さんと向き合っています。
厳しいご意見を頂戴することも覚悟の上です。
これまで様々な障がいをお持ちの方と向き合ってきたからこそ、そして自分自身も精神疾患にかかった経験もあるからこそ
もっともっと、就労移行支援事業所のやるべきこと、あるべき姿はあると感じています。
今回は真面目になってしまいました。
ではではまた来週に。
話が聞きたい、どんなことが学べるのか、等々、
お気軽にお問い合わせください。

 

 

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